オーダースーツ/オーダー日記

オーダー日記 vol.3 世界で一枚のスプリングコート『生地選び編』

「オーダー日記」では毎回当サロンでオーダー頂いたスーツ・ジャケパン・コートなどの『生地選び』と『お仕立て上がり』を2回に分けてレポート致します。

オーダースーツvol.3 スプリングコート「お仕立て上がり編」
オーダー日記vol.3 世界で一枚のスプリングコート「お仕立て上がり編」

本日のご来店は、お知り合いの方のご紹介で初めてスタイルオーダーを作りに来られた50代の男性です。

オーダースーツvol.3スプリングコート「生地選び編」

事前にクリエイティブ業界の方だとお伺いしていましたが、2016AWに引き続き2017SSでも人気を博しているライダースジャケットに身を包みご来店下さいました。さすがお洋服の着こなしが洗練されています。

「仕事柄普段スーツは着ないので、シャツの上から軽く羽織れるショートコートが欲しい」「色は”黒”」

と決めておられました。本日のご来店までに色々とイメージを膨らませておられたご様子です。

コンシェルジュがおススメした生地は、

「Ermenegildo Zegna (エルメネジルド ゼニア)」、

通称「ゼニア」のテキスタイルコレクション「TRAVELLER(トラベラー)」です。

この生地は、目付が250gと初秋や梅春など、最も寒い時期を除けば通年で着ていただくことができます。お客様により長いシーズン楽しんでいただきたいという思いからおススメしました。また、「トラベラー」という名前の所以が如くシワからの回復力が高く、ハンガーにかけておけば、翌朝には元の状態に回復します。

生地と同様、仕事の疲れもご家族との外出で回復していただきたいものです。

そしてもう一つコンシェルジュからのご提案は、お客様の個性をさらに引き出すLEAR BROWNE & DUNSFORDリアブラウン&ダンスフェード社)のライニングコレクション「PLAIN & FANCY LINING(プレイン アンド ファンシーライニング)」の黒にペーズリーの織柄がほどこされた裏地です。

現在、「ハリソンズ・オブ・エジンバラ」の傘下となっている「リアブラウン&ダンスフェード社」、通称「LBD」は、聖地サヴィル・ロウではあまりにも有名な名門マーチャントで、ライニング(裏地)やキャンバス(芯地)等の付属類も豊富にストックし、英国のテーラーを幅広くサポートしています。特にライニング・バンチは英国内で最も充実したコレクションとして知られており、サヴィル・ロウのほぼ全てのテーラーで使用され、抜群の人気を誇っています。

さて、デザイン、着心地共にお客様にご満足いただけるスプリングコートが仕立てあがってくるでしょうか?初めてのスタオルオーダーを経験されてお客様のご感想も含めて、次回、『お仕立て上がり編』でご紹介致します。

【生地セレクション】
Ermenegildo Zegna

  • TRAVELLERgr250 – oz 8  SUPERFINE AUSTRALIAN WOOL100% 

LEAR BROWNE & DUNSFORD

  • 「FANCY LINING」 VISCOSE51% CUPRA49% MADE IN ENGRAND

IL GRANDIT公式ホームページ